8月のメッセージ
- s-san-iku
- 8月4日
- 読了時間: 2分
「共生」
7月上旬、園庭のもみじの木に鳩が巣を作りました。ちょうど梅雨も終わりのころで雨が続き子どもたちも園庭に出ることもない「静かな場所」を狙ったかどうかはわかりませんが、巣に気が付いたときにはすでに卵を温めていて、ヒナも一羽生まれていました。衛生面などから撤去することも考えましたが、ひとまず静かに見守ることにしました。約1週間で1羽目が巣立ち、その後3日ほどで2羽目が巣立ちました。
これまでにも、保育園には様々な生き物がやってきました。野良猫がデッキの下に住み着いた事があり、園を囲むフェンスと地面の間に金網を張りました。 珍しい動物では“モグラ”が築山に生息したことがあります。築山からは毎年夏になるとたくさんのセミが出てきます。きっとセミの幼虫などを餌にしていたのではないかと推測しましたが、モグラ特有のボコボコ穴が危ないと判断して、築山を封鎖しました。その後モグラとは直接遭遇することも無く、その後3か月ほどで居なくなりました。
冬の恒例といえば、園周りの庭木に生る赤い実を食べに来た鳥たちが、なぜか園庭のクスノキに群がるのです。特に休園日の次の日は鳥たちが落とす“物”で遊具が汚れる為、鳥よけ対策をいろいろ試しましたが、あまり効果は無く、この季節は朝の遊具点検に加え、ツリーデッキの掃除も日課になります。保育園の菜園では育てていたトウモロコシが、収穫目前で何者かに先を越されてしまいました。これまでも同じ目にあっていたので、事前にネットで囲っていましたが、相手の方が一枚上手だったようです。まさに、動物とのいたちごっこです。
ニュースでも、熊や猿、アライグマ、今やリスまでもが話題になっています。自然環境の変化に、動物も生きるための行動に過ぎないわけですが、人間や動物の命に係わる事件が起きると複雑な心境になります。すぐに解決できる方法は無いかもしれませんが、「自分には関係ない」で済ますことなく、この国や世界で起きていることに関心を持って、“意識を持ち、考え続ける”事が私は大事だともいます。いつか、この問題にも取り組む人材が育ち、バランスが保たれる日来る事を信じています。園長