横浜市瀬谷区の保育園
シャローム三育保育園

「⾃分でやりたい」を⼤切に。
先⽇、当園恒例の⾷育「さかなのつかみ取り」を⾏いました。⾷べるためには、まず獲らなければなりません。炭⽕の準備をしながら⾒ていた私も「そうじゃなくて」と、つい⼿や⼝が出そうなところをぐっと抑えて「がんばれ」と応援していました。果敢に⿂を追い掛け回す⼦から、⼿を出して待っている⼦、じっと⾒ている⼦など、⼦どもたちひとり⼀⼈の性格が表れていましたが、みんなに共通して「⿂を獲りたい」という気持ちはその⽬に表れていました。次第に⿂の動きに慣れたのか、あるいは⿂の動きが鈍くなってきたのかはさておき、⼦どもたちは無事にお⿂をゲットすることができました。 

　どんなことでも“コツ”をつかめばなんてことはありませんが、このコツをつかむまでが試練です。コツは⼈から教えてもらってもうまくいくとは限らないし、コツを⾃分の経験からつかむことで「⾃分のもの」になります。私  たち⼤⼈は、過去の経験が積み重なって今があります。「験」にはあかし、しるし、試みるなどの意味があるように、⾃らの⾝をもって得たものです。⼤切なことは結果ではなく、⾃⾝から表れる興味や、挑戦する気持ち、勇気です。⼦どもたちにとってはいつでも、どこでも、どんなことも将来に⽣きるための糧です。⼤⼈はこれをあたたかく⾒守ってほしいと思います。

とはいえ、毎⽇⼤忙しの⽣活の中ですべてを⼦どものペースに合わせることは難しいですね。半分がんばったら、半分はご褒美として⼿を貸してあげるなど、できなことを指摘するのではなく、タイミングや加減を図りながら、まずはその頑張りを認めてあげてください。